・そして、下道で大月に向かい、すぐに左折して小菅方向に。ここもお気に入りのコースで、松姫峠の前に3箇所くらい、停車スペースがあって南の斜面で暖かい太陽の光を受けたきれいな紅葉が見えるところがあったのだが、停まらず。いいかげん上に行って記録のためにもならない1枚を撮る。奥多摩湖に抜けたが、紅葉はまだまだ。そして、またいつもの御岳の川べりで休憩。ここは川のせせらぎが心地よく、とても落ち着く良いところ。天気の割には人は少なかった。紅葉はもう少し先のようだ。
・帰宅コースの途中、新青梅街道の東大和の陸橋の上からリボンやハートのスモークが見えないかな、と思って、うまくブルーの予定時間に通過できたのだが雲も出てきていて見えず。しっかし、やっぱりいましたマニアの方!浄水場近くの歩道で三脚を立てて入間方向の空を狙っておられました。うまく撮れたのでしょうか。
2011年11月3日(木) 〜 胎教の音楽をセレクト 〜
・あー疲れた。まる一日かかってCDRに焼く。「歌盤」「演奏盤」の豪華?解説付2枚組。内容は以下のとおり。当然といえば当然だが、結局は自分の好きな曲集になってしまい、家での愛聴盤に。
(歌盤)
(1)「IN THE DEEP CALM OF THE FOREST/Bo Skovhus(barytone)、Michala Petri(recorder)他」 元は北欧の民謡らしい。しかし、なんて暖かくて包容力のあるバリトンだろう!それに妖精のように軽やかにからむペトリのリコーダーが美しい。ペトリはデンマークの女流奏者。技巧も表現も随一。エンディングの余韻を残すトリルなんてお手本中のお手本だと思う。
(2)「Bailero (from Chants d‘Auvergne by MARIE-JOSEF CANTELOUBE DE MALARET)/KIRI TE KANAWA(sop)他」 フランスのオーヴェルニュ地方の民謡にオーケストレーションをしたカントルーブ。オーストラリア生まれのソプラノ、キリ・テ・カナワがしっとりと歌う。雄大な景色や、素朴な田舎娘(?)の心情までが目に見えるようではないか!とても美しいのに、なぜかもの悲しい・・なんて素晴らしいんだ。
(3)「冷たい手を/パヴァロッティ/プッチーニ「ボエーム」より」 全盛期のパヴァロッティの十八番中の十八番のアリア。誠に輝かしい歌声で、ある時の中国公演では高音部分の後で、猛烈に拍手が起きてしまったのもわかる。歌の途中なのに、、。
(4)「私の名はミミ/フレーニ/プッチーニ「ボエーム」より」 前のパヴァロッティのアリアに続くソプラノのアリアの名曲。これらは詩人とお針子が互いに自己紹介をする歌なのだが、ミミの歌の、後半部分のシーンチェンジは素晴らしい。ここはお針子ミミのはかなくも強く夢見る世界が描かれる名シーン。ぜひ映像で訳詩と共に見てもらいたい。(サンフランシスコ・オペラのが良い)
(5)「Homing (Salmon)/Dame Joan Surtherland(sop)」 二世代位前のコロラトゥーラソプラノ。「狂乱の場」などの超絶技巧曲もすごかったが、こういった暖かみのある曲も良い。引退公演ではたしか「埴生の宿」(だったか?)をご主人(この盤もそう)の指揮の前で歌っていた。イギリスからDameの称号をもらっていたサザーランドは昨年亡くなった。
(6)「Caruso/BOCELLI」 イタリアのテノール、ボチェッリ。若々しく力強い乾いた声が魅力だ。Time To Say Goodbyがヒットしたので有名。この人は盲目なのだがオペラの舞台もやっている(ボエームもやっていた)のがすごい。
(7)「あなたの声に心は開く (サン・サーンスの歌劇「サムソンとデリラ」より)/MARIA CALLAS(sop)」 これは普通はメゾソプラノのアリア。クラシックの世界でも、こういうはみだし?(違うか、、でも成功。バルトリ(メゾ)がソプラノのアリアを録れたりしているのもどっかで聴いたことがある。)はすごいと思う(そこにロック的なものを勝手に感じるので好き)。カラスはそのドラマティックな表現力と強靭な声で愛を訴える。
(8)「WHEN AT NIGHT I GO TO SLEEP(ヘンゼルとグレーテルより/シャルロツト・チャーチ」 ウェールズ生まれの、天才少女ソプラノと言われ、将来プッチーニを歌いたい、と言っていたのに、今は見事に悪がきのまま成長してしまったのが残念、、。唐突な高音が大分、子どもっぽいが、この曲には合うかも。眠りにつくときに天使たちが案内してくれる・・天国へ・・という歌詞の内容をはじめて知ったときは泣けた。(作曲のフンパーディンクは戦時中、ワーグナーの息子の「ジークフリート」を預かったとか、、皆、つながっている、、)
(9)「Dein ist mein ganzes Herz (Lehar)/RENE KOLLO」 ワーグナー歌いのテノール、ルネ・コロの名唱。もろドイツ的で力強い。来日公演ではアンコールを6回も7回も歌ったそうだ(by おばあちゃん)。
(10)「TO FRANCE/Maggie Reilly」 イギリスのシンガー、マギー・ライリー。マイク・オールドフィールドの名曲のセルフ・カバーだ。そのマイクの唯一の日本公演(82年)は、今まで見た外タレ公演の最高峰で忘れられない。渋谷公会堂の一番後ろの席だったが1曲目がはじまった途端に感動にむせんだのだった。そこにはバンド加入後すぐのマギー・ライリーもいた。
(11)「Adiemus/アディエマス」 CMでも有名になった曲。イギリスのジャズ・ロックバンド、ソフトマシーンのカール・ジェンキンスの曲作りとミリアム・ストックリーという南アフリカ出身のヴォーカリストからなるアディエマス、独特なサウンドが素晴らしい。こういう和声の曲を杉児などにも歌ってほしいなと思う。数年前のミュンヘンで、カール・ジェンキンスがオケ編曲してマイク・オールドフィールドの「To France」を、このミリアム・ストックリーが歌ったりした(要するに好きな連中は皆、固まっているということ、、)。
(12)「フォトグラフ/城之内ミサ」 こんどは日本人から。フランスのオケを使ったこのアルバムは、曲、アレンジ共、非の打ち所が無い位の名盤と思う(現在は廃盤。それが音楽業界、、)。この人は歌はうまくはないのだが(失礼)、さすがは劇伴でも仕事をしている人、サビのコーラスアレンジ(飯島真理の「愛・おぼえていますか」(Arr.清水信行)と同じだ、、)も良いし、エンディングのホルンも良い。(オーボエのカウンターも!)
(13)「青い地球は誰のもの(冨田勲)/ひばり児童合唱団他」 明快にメッセージが伝わってくる名曲だ。バンドアレンジも良い。大昔、冨田勲氏は練馬に住んでいて、友達のT君が音楽の宿題の作曲で、冨田氏の自宅に行き、添削してもらったことがあるそうだ。そして、そのはるか後に、私はCDショップに勤めていたおかげで、新盤発売時に冨田氏とお話しをすることも出来たのであった。
(14)「I SEE THE WINGED BUTTERFLY IN THE GARDEN/Skovhus,Petri」 最後はまたスコウフスとペトリ。これも素朴なメロディが繰り返されるやさしくて良い曲。